どうも!とみさんです!
今回は、前回(気血津液)の続き蔵象の病証を解説していきます。
覚え方は肝心脾肺腎の病証特有の症状に気血津液の病証を合わせたらいいだけ!
五行と照らし合わせるとわかりやすいです。
肝の病証
五行 目、涙、筋、爪、魂、怒、弦
- 肝うつ気滞 怒りやすい、脈弦(肝)胸肋苦満、胸肋部痛(気滞)肝の疏泄機能が失調して気が停滞する。
- 肝火上炎 目赤、怒りやすい、顔面紅潮、舌辺紅、脈弦数 肝うつ気滞が悪化、肝火が旺盛になる。
- 肝血虚 転筋、目の乾き、目のかすみ(肝)舌質淡白、脈細(血虚) 目と涙は肝に関係する
- 肝陰虚 目渋(異物感)、転筋(肝)盗汗、のぼせ、舌質紅舌苔少、脈細数(陰虚)
- 肝陽上亢 目赤、脈弦(肝火)ほてり、のぼせ、腰膝酸軟、脈細数(腎陰虚)肝火により腎陰が不足
各病証の症状を3つずつ覚えましょう!
胆と肝は表裏関係です。肝胆の病証は一つだけです。
- 肝胆湿熱 口苦、黄疸、脇痛(胆)多汗、身熱(湿熱)
口苦と黄疸は胆だけの症状なので覚えましょう。
心
五行 汗、血脈、顔、舌、苦、喜
- 心気虚 心悸、怔忡(心)、気虚症状(息切れ、自汗、倦怠感)
- 心血虚 心悸、不眠(心)、めまい、健忘、舌淡白、脈細弱(血虚)
- 心陰虚 心悸、怔忡、不眠(心)、五心煩熱、頬部紅潮、舌尖紅、脈細数(陰虚)
- 心陽虚 心悸、怔忡、胸悶(心)、寒がり、四肢の冷え、舌胖大(陽虚)
- 心火亢盛 心悸、不眠(心)、顔面紅潮、口渇、舌尖紅縫、脈数(心火)
- 心血瘀阻 心悸、怔忡(心)、刺痛、固定痛、舌質紫暗、脈濇(瘀血)
心の症状(心悸、怔忡)を把握しましょう。
脾
五行 涎、口、唇、肌肉、意、思、甘、長夏
- 脾気虚 食欲不振、大便溏薄(脾)、自汗、息切れ、倦怠感(気虚)
- 脾陽虚 食欲不振(脾)、腹部の冷え、下痢、四肢の冷え(陽虚)
- 脾虚湿盛 食欲不振、大便溏薄(脾)、浮腫、舌苔厚膩(湿症状)
脾症状(食欲不振)を把握しましょう。
肺
五行 鼻、涕、皮毛、魄、憂、悲、辛、秋
- 肺気虚 無力な咳嗽(肺)、気虚症状
- 肺陰虚 乾いた咳嗽(肺)、陰虚症状
- 風寒犯肺 強い悪寒、発熱、咳嗽、鼻症状、脈浮、脈緊→悪寒メインの風邪
- 風熱犯肺 強い発熱、軽い悪寒、咳嗽、鼻症状、脈浮、脈数→発熱メインの風邪
- 痰湿阻肺 強い咳嗽、痰を出すと咳嗽が軽減、鼻症状、脈滑、脈濡→痰がよく出る風邪
肺の病証は風邪で起こることが多いので咳嗽の違いを把握しましょう。
腎
五行 骨、髪、耳、唾、志、恐、驚、冬
- 腎精不足 発育不全、性欲減退、不妊症、早老、脱毛、健忘、腰膝酸軟(腰膝がダルおもい)
- 腎気不固(腎気虚) 遺尿、頻尿、流産、早産 固摂作用の低下による。
- 腎不納気(腎気虚) 呼吸困難、息切れ、呼吸吸少
- 腎陽虚 腰膝酸軟(腎)、腰,膝,腹部,四肢の冷え(陽虚)
- 腎陰虚 腰膝酸軟、耳鳴り、難聴(腎)、手足心熱、のぼせ(陰虚)
腎症状は老化すると起こる症状が多いです。
その他病証
- 小腸実熱 小便短赤、排尿時の灼熱痛
- 小腸虚寒 食後の腹痛、泄瀉(腹痛と下痢を繰り返す)
- 食滞胃脘 上腹部脹痛、悪心、嘔吐、舌苔厚膩 → 食べ過ぎ
- 胃熱 胃脘部の灼熱痛、呑酸、嘈雑、口臭 → 辛いもの脂っこいもの食べ過ぎ
- 大腸湿熱 便秘、軟便、下痢
- 膀胱湿熱 頻尿、尿意切迫、排尿痛
特殊な症状をしっかり覚えましょう。
まとめ
今回の範囲を把握していれば、東洋医学概論・臨床論の点数が6割ほど取れると思います。
丸覚えより、イメージできるようにしたほうが臨床でも役に立ちます。
がんばりましょう!
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